幕府穏密の讃岐探索記録に見る生駒家上級家臣団名簿

『四国探索録』と称される幕府隠密甲賀忍者の手になる報告書中には、寛永四年（一六二七年）当時の生駒家上級家臣の氏名が、その知行高と共に記されている。記録された石高は、後に行われた高直し以前のものらしく、改易直前の寛永十六年（一六三九年）の奥書のある各種侍帳とはかなりの違いがある。

合掌。

幕府穏密の讃岐探索記録に見る生駒家上級家臣団名簿（寛永四年）

一万二千石   生駒小市郎 
七千石   生駒左門
五千石 　上坂勘解由 
上記の内にて千石 　上坂式部
五千石 　三野四郎左衛門　 
四千石 　生駒将監
四千石 　堀内匠 
三千五百石 　生駒石見
三千石 　入谷外記 
三千石 　森出羽
二千五百石 　石崎若狭　 
二千石 　宮部木工
千二百石 　橋本忠右衛門 
千石 　井上若狭
千石 　前野伊豆 
千石 　佐藤彦左衛門
千石 　平田新兵衛 
千石 　加藤五左衛門
八百石 　疋田右近 
六百石 　尾池玄番
五百石 　十嶋五郎右衛門 
五百石 　青木金左衛門
五百石 　加々乃與三兵衛 
五百石 　柴山忠右衛門
五百石 　堀孫右衛門 
五百石 　真野勘右衛門
四百石 　伊吹與右衛門 
四百石 　上村半右衛門
四百石 　高橋久太夫 
四百石 　西島八兵衛
四百石 　藤川太左衛門 
四百石 　真鍋作右衛門
三百石 　川北八兵衛 
三百石 　林十左衛門
浅田右京 
家中馬乗数三百七八十有之由